
この記事を書いている人
『わたしのピアノ教室』運営担当の豊田です。
全国のピアノ講師と生徒さんをつなぐ検索サイトを2010年から運営し、これまでに1万人以上の体験申込をサポートしてきました。掲載している講師はすべて女性で、お子さまや女性の生徒さんが安心して通える個人ピアノ教室ばかりです。
本記事では、これまで寄せられた生徒さんの声や、登録講師からのアンケートをもとに、リアルな視点で「ピアノ教室の選び方」をまとめました。
初めてのピアノ教室選びで不安な方にも安心してご利用いただけるよう、運営者についてはこちらで詳しくご紹介しています。
ピアノ教室を選ぶ前に、まず知っておきたい5つの基本

1. 通いやすさは最優先ポイント
• ピアノ教室は「近さ」が継続の鍵。
• 送迎のしやすさ、通学・通園後のスケジュールに無理がないかを確認。
• 保護者の声でも「徒歩5分で通えるのが決め手でした」という例が多数。
2. 教室の対象年齢・得意分野をチェック
• 「2歳〜80歳までOK」よりも「未就学児が8割」のような専門性のある教室は子ども慣れしていて安心。
• 子どもへの接し方や保護者への説明の丁寧さが違うと評判。
• 登録講師アンケートでも、未就学児専門や導入期に特化している講師が高い満足度を得ています。
3. 教室環境・衛生面は見逃さずに
• 整理整頓された教室は子どもにとっても集中しやすく、講師の丁寧さが伝わるポイント。
• 動物を飼っている場合やにおい・アレルギーの配慮がされているか事前にわかると安心。
• 実際に「猫を飼っていることを事前に教えてもらえたので安心して通えた」という声も。
4. レッスンの雰囲気が伝わるか
• 写真・動画・先生の声でレッスン風景を公開している教室は安心感が高い。
• 「人柄がわかる紹介動画」「自己紹介の一言」などで親しみやすさを感じられると体験申込のハードルが下がる。
5. 教室のポリシー・指導方針がわかるか
• 「楽しく音楽に触れることを大切にしています」「絶対音感はこの時期に」など具体的な方針があると納得しやすい。
• 子どもの成長ステージに応じた接し方・カリキュラムが組まれている教室は長続きしやすい。
実際の保護者アンケートからわかった「選んでよかった教室」の特徴

- 予約・問合せの返信が早く丁寧だった
- 子どもの不安や集中力に配慮してくれた
- 体験後に無理な勧誘がなかった
- レッスン内容が明確で、教室も清潔だった
- 先生の人柄が安心できると感じた
講師プロフィールに「レッスン風景の写真」「保護者の声」「対応時間」「設備の詳細」などがある教室は信頼度が高く、実際に体験から入会に至る率も高い傾向です。
レッスン形式や月謝制度の違いも要チェック

1レッスン制/月謝制の違い
• 月謝制は習い事として定着しやすく、継続に向いている。
• 1レッスン制は忙しい家庭に人気。柔軟な通い方ができる教室も増加中。
振替やキャンセル対応の柔軟さ
• 振替可能な教室は急な体調不良時も安心。
• 一方でルールが厳しすぎないかも確認を。
よくあるQ&A

Q:ピアノが家にありません。始められますか?
→ A. はい、始めることは可能ですが、「家での練習ができないこと」をあらかじめ講師に伝えておくのが大切です。
ピアノがまだお家にない方も、最初は体験レッスンや数回のレッスンを受けながら「続けられそうかどうか」を見極めたい、という気持ちでスタートされる方が多くいらっしゃいます。
ただし、講師によっては“おうち練習が前提”という指導方針の方もいます。
たとえば…
• 指のタッチや音の響き方などを大切にしたい先生
• 「習い事=継続が大事」と考え、生活リズムの一部としての練習環境を重視する先生
• コミュニケーションや社会性を育む場として教室通いをしっかり取り組んでほしいと考える先生
…など、レッスンに対する考え方はさまざまです。
▼ 家にピアノがないときの選択肢
• 電子ピアノやキーボードなどを用意することで、ある程度の練習は可能です
• 最初はレンタルや中古で始めるご家庭も多く、講師によってはアドバイスをくださる方もいます
• 「家では練習できませんが、レッスンの時間を大切にしたい」という思いを伝えると、柔軟に対応してくれる先生もいます
まずは「お家にピアノがないのですが…」と正直にご相談することが大切です。
先生との相性も見ながら、お子さまに合ったスタートの形を探してみてくださいね。
Q:うちの子、人見知りなのですが大丈夫?
→ はい、ご安心ください。多くの先生が「人見知りのお子さま」への対応に慣れています。
ピアノの先生は、子どもの成長段階や性格の違いにとても理解があり、最初はおしゃべりができなくても、目を合わせなくても大丈夫という気持ちでレッスンに臨んでくださる方が多いです。
▼ 人見知りさんへの具体的な対応例
• 初回はお母さまと一緒に教室で過ごすスタイルからスタート
• いきなりピアノに向かわず、手遊びや歌、絵本などで心をほぐす時間を設ける
• 無理に発言を求めない。子どものペースに合わせてレッスンを構成
• 体験レッスンも「レッスン見学」から入ることが可能な先生も
▼ こんなスタート方法もあります!
人見知りや集団の中に入るのが苦手なお子さまの場合、いきなりマンツーマンの個人ピアノレッスンではなく、
• リトミックや親子参加型の音楽グループ教室から始めてみる
• ピアノに触れる前に、音やリズムを楽しむ経験を増やす
といったステップを踏むご家庭も多くあります。
実際、「音楽は好きだけどレッスンは不安…」というお子さまが、半年後には元気にピアノを弾いているという例もたくさんありますので、あせらず「楽しい」を大切にスタートしてみてください。
Q:オンラインと対面、どちらが良いですか?
→ どちらにもメリットがありますが、お子様の年齢や性格、レッスンの目的によって向き・不向きがあります。
▶ 小さなお子様(未就学児〜小学校低学年)の場合
対面レッスンがおすすめです。
理由は、集中力がまだ続きにくく、講師がそばで手の形や姿勢を見て直接サポートすることが上達につながるためです。
また、初めてピアノに触れるお子様にとっては、リアルなコミュニケーションや雰囲気が安心材料になることも多いです。
▶ 小学校中学年以上〜大人の方の場合
オンラインレッスンも十分に効果的です。
すでに楽譜がある程度読めたり、ある程度一人で練習ができる段階であれば、オンラインでも問題ありません。
特に「決まった曜日・時間に通うのが難しい」「遠方に住んでいる」「忙しい中でも気軽に学びたい」といった方に好まれています。
▶ こんな使い方もできます
• 対面レッスン+オンライン補講(家庭練習の確認や発表会前の強化など)
• 長期休暇や体調不良時は一時的にオンラインに切り替える など
教室によっては、対面とオンラインを併用できる柔軟なスタイルもありますので、お子さまの性格やライフスタイルに合わせてご相談いただくのが一番です。
Q. プロの演奏家の先生に習うメリット・デメリットはありますか?
→ はい、それぞれに特長があります。以下の点を参考にしてご検討ください。
【メリット】
• 実際に演奏活動をしている先生から、一流の技術や音楽への向き合い方を学べる
• 舞台に立つプロの姿を間近で見られるため、音楽への憧れや刺激をもらえる
【デメリット】
• 公演やリハーサルとレッスン日が重なると、振替対応が発生しやすくなります
• 月謝制ではなく、その都度払いのケースもあり、スケジュールが組みにくいことも
実際、プロ演奏家の先生は演奏活動が優先になるため、習い事として日常にリズムを持たせたいご家庭にはやや不向きなこともあります。
一方、子どもの導入期や初心者の場合は「ピアノ指導一筋20年」など、経験豊かな先生の方が丁寧に寄り添ってくれるとの声も多く、特に楽器経験のない保護者の方に安心感を与えています。
他にもあります!現役ピアノ講師に聞きました!
- 沢山体験レッスンをお受けになって、相性の良い先生を探す事をお勧めします。先生によって、大事にしている点も様々で、教え方も様々だと思いますので、実際に体験される事をお勧めします。
途中で先生を変わるのには、大きなエネルギーがいりますし、教え方が違う事で混乱しないためにも、最初に、色々な先生を試されて、一番しっくりきて、頑張れる、やる気がでる!というところで選ばれると良いかと思います。 - まず、通える距離であるのか。これが、一番重要と考えます。私は、5才からバスで40分くらいのお教室に母と週1回通っておりましたが、小学1年で、電車とバスで通う、約1時間のレッスン場へ変わりました。小学3年からは、1人でそこへ通いましたが別段苦にはなりませんでした。親子ともども通うストレスのないところがよいと思います。
- 生徒さんと講師との相性、または、お母様と講師との相性でしょう。講師の考え方を受容できるならば良いですが、そうでない場合は長続きしないと思います。体験レッスンを受講し教室に関しての質問や、ピアノのレッスンについてわからないことなどを納得するまで聞いて焦らずに決めてください。
- 気になるお教室があれば複数体験を受けてみるのが良いと思います。通うのに無理のない距離か実際に教室に足を運んでみるのも大切ですし、大手音楽教室で受けられるグループレッスンの方が性に合う方もいらっしゃると思います。先生との相性も大切かと思いますので、2~3件受けてみて違いを比べてみることをお薦めしています。
- 幼児期の間は、何が好きかどうかわからないので、小学校に入学してからピアノも検討されるという方がいらっしゃいますが、音楽が好きそうなお子さまでしたら、ぜひ早い時期に始められる事をお勧め致します。なぜならば、未就学児の段階でバイエルが終了していると、小学校に入ってからが、とても楽になります。小学校に入学してからですと、お勉強も始まりますので、その前に譜読みができるようになると、お子さまも楽しみながら、無理なく進めていけますので…。